【第539号】最高裁の建物についての雑学いろいろ その2 大法廷

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週刊 法会労メールマガジン

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毎週金曜日発行

2023年10月13日

【第539号】

法律事務所等で働くみなさんこんにちは!
法会労メールマガジンです。

こう比較的どうでも良いことって忘れることありませんか?
いやいや立派な社会人なんだから細かいことでも、たとえそれが大した意味が無いように見えても忘れるなんてもってのほか!きちんと誠実に対応!という向きもあるでしょうか。

しかしですね、思っちゃうんだからしょうがないのです。
思っちゃう以上、無意識ながらきっと脳がドウデモイイ→キオクカラケシチャエと処理するのでしょう。

先日もですね、地方の裁判所から予納郵券が10円足りないので送ってくれとの連絡がありました。裁判所的にはどうでも良くないのでしょうが、10円かよ、と正直思っちゃうわけです。

10円送るのに郵便代84円かかるじゃん、とも思いました。

そこで発動したのが、私の脳の処理です。2日ほど忘れてました。

でもね、思い出したんですよ。全く別件の裁判所からの電話で。
あっそう言えば10円送ってなかったと。

けっこうこういうことないですか?別件の何らか、それがきっかけで急に忘れてたことを思い出すって。

でも実は、たまたま思い出せたのは忘れてることのごく一部で、もっとたくさん忘れてたりして…気をつけないといけないですね。


(編集長)



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週の掲載記事】
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■お役立ち過去記事紹介

■お仕事雑学知識
最高裁の建物についての雑学いろいろ その2 大法廷

■研修会等企画のご案内

■業務に役立つ書籍紹介

■事務員あるある

■外回り情報
郵便料金の値上げ 東京地裁民事21部 債権執行の執行費用計上額

■法会労って?

■今週の雑学知識

■編集後記



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【お役立ち過去記事紹介】
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不動産登記“申請書類”を閲覧する方法について解説しています。

第83号【特集記事】をご覧ください。
http://houkairou-merumaga.at.webry.info/201407/article_3.html#1



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【お仕事雑学知識】
最高裁の建物についての雑学いろいろ その2 大法廷
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先週号から、最高裁の建物等について、何となく疑似ツアー風にご紹介しています。

先週号では、所在地とか建物とかについての雑学をご紹介しました。
最高裁の建物って7つの棟で構成されていて、建物内には240室あるとか働いている人は900人くらいいるとかその他諸々書きました。

バックナンバーはこちら↓
【お仕事雑学知識】
最高裁の建物についての雑学いろいろ その1 所在地とかその建物とか
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/501068683.html#1

今回は最高裁の大法廷についての雑学をご紹介したいと思います。

先週号では、最高裁の正面玄関を入って階段を登ると大ホールがあるなんてことを書きました。

大法廷は、この大ホールの先にあります。
最高裁の大法廷と言うだけあって、大きさ的にも日本最大の法廷だそうです。

大法廷正面には裁判官席が15席置かれています。

ご存知のとおり、大法廷は最高裁長官と14人の最高裁判事で構成されます。
ちなみに、定足数は9名ですので、15名全員が揃わなくとも裁判自体は開けます(最高裁判所裁判事務処理規則第7条)。

裁判官席の前には書記官席があり、裁判官席と書記官席と対面する形で当事者席があります。

当事者席は左右に分かれて配置されており、民事であれば上告人と被上告人、刑事であれば弁護人と検察官が分かれて座るわけですが、下級裁判所では設置されている証言台はありません。

これは、最高裁は法律審であり、下級審までの裁判手続きに憲法及び法律的違背がないかどうか審理するもので、証拠調といった手続きをすることがないからです。

また、刑事事件については、被告人席も用意されていません。これも最高裁が法律審であることから、刑事訴訟法上、被告人は出頭する権利が認められていいからです。

身柄拘束されていない被告人が法廷に来た場合には傍聴人席に座ることになるそうです。

当事者席の後方には、傍聴席があります。傍聴席は162席あります。

傍聴席の左右には記者席が用意されています。

なお、法廷において事件の呼び上げや当事者の出廷カードへの記入・書類のやりとりの仲介等をする廷吏の席が2席あります。これは、大法廷は傍聴席が162席と多いこともあり、法廷内の整理の必要性から2席設けられているそうです。

大法廷の上部は吹き抜けになっています。ガラスを通して自然光が入ってくるような設計になっています。

YouTubeにアップされている最高裁の360度動画を見ればお分かりになるかと思いますが、この吹き抜け、かなり巨大です。

516枚ものガラス、電球が106個設置されており、掃除をするためには足場を組む必要があるそうです。

以上、最高裁の大法廷を見てきましたが、足を運んで生の大法廷を見てみたくなったでしょうか?

今年(2023年)の11月・12月は最高裁庁舎の改修工事が入るので実施していませんが、毎月1回(第1水曜日が定例か?)、個人でも参加可能な見学ツアーが実施されています。
電話による事前予約制で実施日の2週間前から予約可能となります。
ご興味がある方は参加してみると良い経験になるかも知れません。

最高裁の一般見学コース案内↓
https://www.courts.go.jp/saikosai/kengaku/chousyakenngaku/Dippannkenngaku/index.html


(編集長)



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【バックナンバー】
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【第536号】
■WordやExcelの操作をアシスト 操作方法を検索してすぐ実行できる標準機能/
■司法協会 白黒コピーの謄写費用の料金値上げ 2023年10月1日から
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/500918851.html

【第537号】
■不動産や法人(商業)登記だけじゃない!登記ってこんなに種類があるんです/
■裁判所が利用しているMicrosoftTeamsのテナント変更で、登録変更のメールが届くようです
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/500994291.html

【第538号】
■最高裁の建物についての雑学いろいろ その1 所在地とかその建物とか/
■家事事件でもMicrosoftTeamsも利用可能に
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/501068683.html


これまで配信してきました全てのバックナンバーは以下からご覧いただけます!
週刊!法会労メールマガジン バックナンバーブログ
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/



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【研修会等企画のご案内】
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■■■ JALAP模擬試験 2023 ■■■

日弁連事務職員能力認定試験に
今年の本試験を受験予定されている方!(本番前の腕試し)
今後、チャレンジしようと考えてみえる方!
過去に受験された方(知識の確認をされたい方)
に模擬試験の企画をしています。
メールで配信された試験問題を自分で解き、後日、解説動画を視聴する方式です。
各回異なる問題が出題されます
申込期間9月8日~10月15日(各回共通)

(第1回)問題配布10月1日~10月15日
解説動画視聴期間10月15日~10月31日

(第2回)問題配布10月15日~10月31日
解説動画視聴期間11月1日~11月15日
各回とも全60問
四肢選択、2時間

案内チラシはこちら↓
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/231015jalapmogisiken.pdf

エントリー及び受験の流れ等の詳細はこちら↓
https://jalap.jp/2023practice.html



■■■ 日弁連・事務職員能力認定制度のご案内 ■■■ 

日弁連・事務職員能力認定制度のご案内です。
この制度は、法律事務員の社会的地位向上を求めて、
全国統一研修を実現させるため取り組まれた、全国の事務員の署名活動が
日弁連を動かして2008年にスタートした事務員のための制度です。
現在は、研修と試験が分離されて、より利用しやすくなっています。

★認定研修は、今年からeラーニングで受講が可能になりました。
また、過去の研修がライブラリ化されています。
これによりPCで、無料で、いつでも、何回でもスキルアップにつながる研修を受けることが出来ます。
是非、受講申込みを!

詳細は日弁連ホームページの法律事務職員のページをご参照ください↓
https://www.nichibenren.or.jp/staff.html



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【業務に役立つ書籍紹介】
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■法律事務職員のための実務情報誌「法律事務」

第48号 相続財産清算人(管理人)の現場
―財産管理の実務講義録と事例紹介―

2021年に開催した全国交流会のLIVE研修をベースに、講師の柴田未来弁護士の監修のもと、誌上実務講座用にまとめました。
相続財産管理人の選任から終結までの流れ、弁護士と事務員の役割分担、事件のエピソードなど盛りだくさん。
柴田弁護士と法全連幹事の経験交流も掲載しました。
今号も実務に役立つ一冊となっています。
2023年7月発行
頒価1,200円(税込・送料別)
ご購入申込み及び詳細は以下の法全連ホームページ「法律事務」のページをご参照ください。
https://houzenren.com/houritujimu.html



■「法律事務職員【基本】研修テキスト」

「法律事務職員基本研修テキスト」(上)(下)は、「日弁連法律事務職員能力認定制度研修」の参考図書として2014年に刊行され、多くの法律事務職員・弁護士の皆様にご活用いただいてきました。この度大幅な改訂を行い、第2版を発行いたしましたのでご案内申し上げます。

この間の実務の変更点や法改正(改正相続法、改正民事執行法)に対応し、実務的な変更事項や新たな制度を詳しく解説しています。

(上巻)
第1編 民事訴訟と事務職員の役割
第2編 民事執行総論・債権執行
第3編 民事保全・担保取消手続
第4編 債務整理・破産・個人再生
(下巻)
第5編 戸籍並びに登記簿の仕組みと見方
第6編 家事事件・人事訴訟
第7編 相続
第8編 刑事事件・少年事件
事務職員倫理

各2,750円(税込み)→(割引)各2,500円(税込み)
詳細と購入方法は以下URLからチラシをご確認ください(PDF文書)。
【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf

なお、他の書籍につきましても価格や送料の変更がありますので、上記チラシの申込み書をご利用下さい。



■応用研修テキスト
応用1 訴訟以外の民事手続,裁判外手続
応用2 不動産競売,その他の民事執行
応用3 自己破産手続,個人再生手続
応用4 破産管財
応用5 成年後見
応用6 登記,供託,担保取消
応用7 民事訴訟の構造,弁護士倫理と事務職員倫理

実務に直結した普段の業務にも役立つ情報満載となっていてオススメです!
日弁連事務職員能力認定研修の【応用】研修のテキストとなっています。
発行者のご厚意でメルマガ読者割引をして頂いています!

【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf


■シリーズ 法律事務所職員のための
「家事事件申立ての実務」」
「法律事務職員のための訴額・管轄事例集」
メルマガ読者限定!割引あり!
各1,760円(税込み)→(割引)各1,600円(税込み)
詳細と購入方法は以下URLからチラシをご確認ください(PDF文書)。
【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf



■今日から弁護士秘書~事務職員新人独習テキスト
法律事務員さんの日常業務のキホンのキをコンパクトな分量で解説しています。書籍版は200円で販売していますが,PDF版はなんと!無料で配布しています。
法律事務所用語集では「J庁」「赤い本・青い本」「Z折り」など初心者には「なんのこっちゃ?」な用語が集められています。
https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/publication/book/secretary.html



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【事務員あるある】
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業界以外の人との会話で「強制執行」とかいつもの仕事のノリで話してギョッとされる



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【外回り情報】
郵便料金の値上げ 東京地裁民事21部 債権執行の執行費用計上額
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2023年10月1日から書留等郵便料金の一部値上げがありましたね。

郵便局の案内はこちら↓
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2023/00_honsha/0425_01_01.pdf

お陰で郵券がからむ裁判所の手続や弁護士会照会なんかも納める郵券の組合わせ?金額が変わって少々いや、かなり厄介です。

東京地裁民事執行センターの債権執行の際の予納郵券の額等も変わっています。
J法律事務所Mさんから情報をお寄せいただきました。ありがとうございます!

2023年10月1日以降の民事21部での債権執行の予納郵券一覧表はこちら↓
https://www.courts.go.jp/tokyo/vc-files/tokyo/file/20230929_sikkou_saiken_yonouyuuken.pdf

また、債権執行の執行費用の計上に関しても記載内容が変更となり得ますところ、J法律事務所Mさんが記載内容をご検討くださいました。

もし近いところで申立てをされるご予定の方はご参考にされてくださればと思います↓
https://houkairou-mail-magazine.com/haifu/231001_saikensikkouhiyou.pdf

なお、予納郵券の額や執行費用に計上できる切手代等は、裁判所によって取扱いが異なる場合がありますので、他の裁判所に申立てをする際は、直接管轄裁判所に問い合わせましょう。


(編集長)



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【法会労って?】
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法会労(正式名称:法律会計特許一般労働組合)は,法律事務所など士業の事務所で働く事務員・秘書などでつくられている労働組合です。

法律事務所等で働く方であればどなたでも,ひとりでも入れる労組(ユニオン)です!


法会労の詳細はホームページをご覧ください。労働相談も随時受け付けております!
法会労ホームページ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~houkairo/
オンライン相談申込フォームもあります↓
http://form1.fc2.com/form/?id=801887

法会労の紹介パンフレットはこちら↓
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/panfuhoukairou.pdf
組合員の女性が集う女性部のブログもあります↓
https://houkairou-joseibu.at.webry.info/
組合員の若手が集う青年部公式LINEあります。友だち追加しちゃおう!↓
https://lin.ee/Nf6i6Xt



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【ご意見・ご感想・ご質問は…編集部へ!】
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このメールマガジンへのご質問などは,以下のいずれかの方法で編集長に直接届きます。


■届いたメールマガジンに「返信」する
■編集部のメールアドレス:
houkairoumerumaga@gmail.com
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編集長のみが見て,お返事もしていますので,どうぞお気軽にご連絡ください!

今回の記事はいかがでしたか?
ご意見頂ければ幸いです!

メルマガに関すること以外の法会労についてなどもお気軽にお問い合わせ下さい!

ご連絡お待ちしています!



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【今週の雑学知識】
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死刑は、刑事施設内において、絞首して執行する

(刑法第11条)



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【編集後記】
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みなさんはどのような法の日週間をお過ごしだったでしょうか?
ちょうど法の日週間が明けて最初の配信のこの号ですので、振り返ってみましょう。

みなさまご存知のとおり、昭和3年10月1日に陪審法が施行されたことによって、翌年から10月1日は「司法記念日」と定められました。

その後、昭和35年6月に政府は10月1日を「法の日」と定め、国を挙げて法の尊重、基本的人権の擁護、社会秩序の確立の精神を高めるための日としました。

法律業界で働くみなさんは、10月1日はこれらの精神を高めるための何らかの修練をされたかも知れません。

そして、裁判所・法務省と日弁連が定めた毎年10月1日からの1週間である「法の日」週間、どんな取組みをされたでしょうか?

あれ?何もしていない?法の日?週間?
まさか、このように受け止めている方はいらっしゃらないでしょうか?

かく言う私もその一人です。

先日裁判所に行ったら法の日週間なんて書いてある看板があって、あーそんなのもあったよね、と思って知ったかぶりして書いたのがこの文章でした。

そして5年前にも同じネタで同じようなことを当メルマガで書いていたみたい。完全に忘れてた。法の日、そう言えばそんなのもあったね。精神を高める修練?しないね。

ちなみに法の日週間では、法廷見学とか法の日フェスタ、霞が関司法探検スタンプラリーとか楽しげなイベント盛りだくさん。ちょっと面白そうじゃないですか!もう終わってますけど。


本号も最後までお読みいただきありがとうございますm(_ _)m


(編集長)



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週刊 法律会計特許一般労働組合メールマガジン 編集部

お問い合わせ・配信停止などのご連絡は
〒101-0044
東京都千代田区鍛冶町2-9-1
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メール houkairoumerumaga@gmail.com
ホームページhttp://www5a.biglobe.ne.jp/~houkairo/
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