【第484号】事務員日常小話『郵便物の謎を暴け』

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週刊 法会労メールマガジン

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毎週金曜日発行

2022年8月26日

【第484号】

法律事務所等で働くみなさんこんにちは!
法会労メールマガジンです。

当メールマガジンにはオリジナルキャラクターが存在します。

「メルマガ男」と呼ばれています。と言うか、私が描いて勝手に名付けたんですけどね。

当メルマガのバックナンバーブログのトップページをご覧頂くと画面上部に佇んでいるのがお分かりになるかと思います。

法会労メルマガ バックナンバーブログ↓
https://houkairou-merumaga.at.webry.info/

このメルマガ男、見てお分かりになるとおり、クオリティという意味においては著しく低レベルです。

それもそのはず、絵の才能としては素人から毛が抜けたと形容される私が、手元の裏紙に4秒で描きあげ4秒でネーミング、合計10秒にも満たずに誕生したキャラクターなのです。
そのテキトーさもあって原画は既に失われました。

それが、先日開催したオフ会でちょっとだけ話題になりました。
即ち、今や「ビジネスマン」よりも「ビジネスパーソン」と、性差を感じさせない用語を用いるのが適切とされる現在、もろに「男」がネーミングに入っているメルマガ男はどうなのか?というお話です。

なるほどねー、じゃあ改名して「メルマガパーソン」かなぁ。ネーミングへの拘りは微塵もありません。

でもね、このメルマガを発行してるのは私、男、おっさん、おやじ、デブ、アホ。だれがアホだって!?

まぁ、キャラクターも男で良いんじゃない?と思いますが、いかがなのでしょうか?


(編集長)



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【今週の掲載記事】
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■お役立ち過去記事紹介

■事務員日常小話
『郵便物の謎を暴け』

■研修会等企画のご案内

■業務に役立つ書籍紹介

■事務員あるある

■外回り情報
東京地方裁判所中目黒庁舎(ビジネス・コート)の業務開始日が判明

■法会労って?

■今週の雑学知識

■編集後記


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【お役立ち過去記事紹介】
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現地調査などで使える!?住居表示の法則を解説しています。

第77号・第78号【特集記事】をご覧ください。
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/201406article_1.html#1
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/201406article_2.html#1



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【事務員日常小話】
『郵便物の謎を暴け』
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(前回からのつづき)

前回はこちら↓
事務員日常小話 事務員怪談’22 『恐怖の○○○』
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202208article_3.html#2

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法律事務員のMです。
玄関に現れたのは、熱中症で今にも倒れちゃいそうな郵便屋さんだったのです。

〒「あ~りがとぉ~ござ~いました~。」

節電で生温い室内に訪れた汗だくの郵便屋さんが去って行きました。

M「この郵便物、宛名不完全で戻ってきたわよ。」

N「あら、うちの事務所の窓付き封筒ですね。」

見るとおもて面には、事務所名の印刷の下に差出人として
F先生のハンコが押してあります。

M「中に宛名の紙が入ってないし、外側にラベルシールを貼った形跡もないわね。」

N「誰が発送したんだろう?」

M「こんな中途半端な仕事するのは良くないわ。」(。-`ω-)

N「事務員だったら、こんなことやらないですもんね。」(*'▽')

M「・・・だいぶ業界に染まってきたわね。
  ところで中身は?あ、委任契約書が入ってる。」

N「これって、先生が発送したんじゃ!?」

M「そうかもね。じゃあ、聞いてみよっか。

N「F先生、これって、やっぱり先生が発送しました?」

F「え?ああ、これね。送ったけど、どうしたの?」

N「なんだか宛名が無くて戻ってきたみたいです。」

F「え~!?私、ちゃんと宛名入れて送ったけどなあ。」

N「そうなんですか。」

F「そうよー。依頼者さんからも返送しました、って連絡あったし。」

一体どういうことなのかしら!?
謎が謎を呼びます。


ん?

M「ちょっと、見せてもらっていいですか?」

私はその封筒の中の委任契約書を取り出し、広げてみたのです。

ハンコが押してある!!!?

どうして?

依頼者に届かなかった書類に、なぜ依頼者にハンコが押せるのか。

ちょっとしたミステリーだわ。

じっちゃんの名に懸けて、真実は一つだわ。


F「きっと依頼者が、昼間の事務所に忍び込んで発送前の封筒にハンコを押したのよ。」

N「それをF先生が気付かずに封をして投函した。。。」

M「ン?F先生、返信用封筒って、入れてました?」

F「入れたかなあ?入れてないような。。。」

M「!それです!もう一度その戻ってきた封筒を見せて下さい!!」
(と、なにやら確認する。)

M「全ての謎は解けました。」

N「どういうことですか?」

M「ではみなさん、こちらに集まって下さい。」

F・N「もう集まっているわよ。」

M「この事件の真相は、こういうことです。
  F先生は、宛名をきちんと書いたんですね?」

F「ええ。」

M「そう。依頼者さん宅には、F先生からの封筒は普通に届いたんです。」

F・N「?」

M「ここでNさんに一般論を聞くわね。手紙が投函されました、
でもそこには差出人も宛名も書かれていないとしたら、どうなると思う?」

N「そりゃあ、宛名不完全ですけど、差出人がわからないから戻ってきませんねー。」

M「じゃあ、事務所の封筒で投函した場合は?」

N「えっ、差出人が印刷されているから事務所に戻るんじゃないですか!?」

F「そうなの!?」

M「そこなんです。つまり依頼者さんは、2通あった委任契約書にハンコを押しました。
  そして、送られてきた封筒にもう一度それを入れた。」

N「そっか!」

M「そのまま丁寧に封をし直して、投函した。」

F「え?じゃあ、宛名と切手がないわよ。」

M「そうです。宛名がなければ印刷されている差出人のところへ戻ります。
  切手がなくてもそれは同じこと。」

N「なるほど」!(@_@)!

M「これが、「依頼者へ送った封筒で何故か書類が届いた」という事件の真相です。」

F「あ~、なんかスッキリしたような、してないような?ま、契約書届いたからいっかぁ。」

N「そっかー。今度から依頼者には送った封筒でそのまま返送してもらいましょうよ。」(*'▽')

M「いや、それダメでしょ。」 ???ヽ(-_-;)


(S選手)



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【バックナンバー】
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【第481号】
■戸籍謄本等の交付 個人であればオンライン申請が可能な自治体が出てきてます/
■会社法人等番号から法人番号を導き出すためのシートを配布します
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202208article_1.html

【第482号】
■民事裁判手続のIT化で、予納郵券が廃止!オンライン提訴費用の減額!現時点で分かっていること/
■民事裁判書類電子提出システム=mintsの運用拡大予定が判明
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202208article_2.html

【第483号】
■お仕事体験記 お盆のお休み期間中に珍しい名字の認印が必要に!一体どうした?/
■事務員日常小話 事務員怪談’22 『恐怖の○○○』
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202208article_3.html


これまで配信してきました全てのバックナンバーは以下からご覧いただけます!
週刊!法会労メールマガジン バックナンバーブログ
https://houkairou-merumaga.at.webry.info/



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【研修会等企画のご案内】
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■■■ 日弁連・事務職員能力認定制度のご案内 ■■■ 

日弁連・事務職員能力認定制度のご案内です。
この制度は、法律事務員の社会的地位向上を求めて、
全国統一研修を実現させるため取り組まれた、全国の事務員の署名活動が
日弁連を動かして2008年にスタートした事務員のための制度です。
現在は、研修と試験が分離されて、より利用しやすくなっています。

★認定研修は、今年からeラーニングで受講が可能になりました。
また、過去の研修がライブラリ化されています。
これによりPCで、無料で、いつでも、何回でもスキルアップにつながる研修を受けることが出来ます。
是非、受講申込みを!

詳細は日弁連ホームページの法律事務職員のページをご参照ください↓
https://www.nichibenren.or.jp/staff.html



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【業務に役立つ書籍紹介】
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■法律事務職員のための実務情報誌「法律事務」

第47号「交通事故の実務」
~自賠責保険請求から損害額計算書ができるまで~

法律事務所には交通事故の加害者、被害者それぞれから様々な相談が寄せられます。
資料の取り寄せから損害額の算定まで、実務の流れをまとめました。注意すべきポイントもしっかりおさえた一冊になっています。
2020年8月発行
頒価1,200円(税込・送料別)
ご購入申込み及び詳細は以下の「法律事務」のページをご参照ください。
https://houzenren.com/houritujimu.html#47gou



■「法律事務職員【基本】研修テキスト」

「法律事務職員基本研修テキスト」(上)(下)は、「日弁連法律事務職員能力認定制度研修」の参考図書として2014年に刊行され、多くの法律事務職員・弁護士の皆様にご活用いただいてきました。この度大幅な改訂を行い、第2版を発行いたしましたのでご案内申し上げます。

この間の実務の変更点や法改正(改正相続法、改正民事執行法)に対応し、実務的な変更事項や新たな制度を詳しく解説しています。

(上巻)
第1編 民事訴訟と事務職員の役割
第2編 民事執行総論・債権執行
第3編 民事保全・担保取消手続
第4編 債務整理・破産・個人再生
(下巻)
第5編 戸籍並びに登記簿の仕組みと見方
第6編 家事事件・人事訴訟
第7編 相続
第8編 刑事事件・少年事件
事務職員倫理

各2,750円(税込み)→(割引)各2,500円(税込み)
詳細と購入方法は以下URLからチラシをご確認ください(PDF文書)。
【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf

なお、他の書籍につきましても価格や送料の変更がありますので、上記チラシの申込み書をご利用下さい。



■応用研修テキスト
応用1 訴訟以外の民事手続,裁判外手続
応用2 不動産競売,その他の民事執行
応用3 自己破産手続,個人再生手続
応用4 破産管財
応用5 成年後見
応用6 登記,供託,担保取消
応用7 民事訴訟の構造,弁護士倫理と事務職員倫理

実務に直結した普段の業務にも役立つ情報満載となっていてオススメです!
日弁連事務職員能力認定研修の【応用】研修のテキストとなっています。
発行者のご厚意でメルマガ読者割引をして頂いています!

【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf


■シリーズ 法律事務所職員のための
「家事事件申立ての実務」」
「法律事務職員のための訴額・管轄事例集」
メルマガ読者限定!割引あり!
各1,760円(税込み)→(割引)各1,600円(税込み)
詳細と購入方法は以下URLからチラシをご確認ください(PDF文書)。
【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf



■今日から弁護士秘書~事務職員新人独習テキスト
法律事務員さんの日常業務のキホンのキをコンパクトな分量で解説しています。書籍版は200円で販売していますが,PDF版はなんと!無料で配布しています。
法律事務所用語集では「J庁」「赤い本・青い本」「Z折り」など初心者には「なんのこっちゃ?」な用語が集められています。
https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/publication/book/secretary.html



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【事務員あるある】
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知っている弁護士がテレビに出ているとなぜかテンションが上がる

(主無印)(事務員あるあるコンテスト入選作品)



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【外回り情報】
東京地方裁判所中目黒庁舎(ビジネス・コート)の業務開始日が判明
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すでに当メルマガでも何度かお知らせしていますが、今年(2022年)秋頃に、知財高裁・東京地裁の商事部・知財部・倒産部が中目黒に移転します。

中目黒の庁舎は、新たに建てられた建物で、IT化に対応した機器が整備されたビジネスコートとの位置づけとなっています。

住所は、東京都目黒区中目黒2‐4‐1です。

それで、従前は秋頃とされていた上記4か部の移転・業務開始日が最高裁のホームページから判明しましたのでお知らせします。

知財高裁:10月11日から
地裁商事部と知財部:10月17日から
地裁倒産部:10月24日から

最高裁のホームページの情報はこちら↓
https://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyo_nakameguro/index.html

実際の引っ越し作業は、それぞれの日の直前の土日で実施するようですので、金曜日までは霞が関で、土日で引っ越し、週明けから中目黒での業務開始というようなスケジュールのようです。


(編集長)



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【法会労って?】
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法会労(正式名称:法律会計特許一般労働組合)は,法律事務所など士業の事務所で働く事務員・秘書などでつくられている労働組合です。

法律事務所等で働く方であればどなたでも,ひとりでも入れる労組(ユニオン)です!


法会労の詳細はホームページをご覧ください。労働相談も随時受け付けております!
法会労ホームページ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~houkairo/
オンライン相談申込フォームもあります↓
http://form1.fc2.com/form/?id=801887

法会労の紹介パンフレットはこちら↓
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/panfuhoukairou.pdf
組合員の女性が集う女性部のブログもあります↓
https://houkairou-joseibu.at.webry.info/
組合員の若手が集う青年部のブログもあります↓
https://ameblo.jp/seinenbu-hkr/



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【ご意見・ご感想・ご質問は…編集部へ!】
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このメールマガジンへのご質問などは,以下のいずれかの方法で編集長に直接届きます。


■届いたメールマガジンに「返信」する
■編集部のメールアドレス:
houkairoumerumaga@gmail.com
にメールする

編集長のみが見て,お返事もしていますので,どうぞお気軽にご連絡ください!

今回の記事はいかがでしたか?
ご意見頂ければ幸いです!

メルマガに関すること以外の法会労についてなどもお気軽にお問い合わせ下さい!

ご連絡お待ちしています!



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【今週の雑学知識】
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11,111×11,111の答えは、123,454,321



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【編集後記】
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来週の土曜日(9月3日)に日弁連の業務改革シンポジウムが開催されることを先日お知らせしました。

弁護士のみならず事務員はもちろん一般の方も自由に参加できるイベントです。しかも無料で参加できます。素晴らしいですね。何と言っても無料なのが。

詳細は日弁連のホームページをご覧いただきたいのですが、私たちの普段の仕事にも役立ちそうな興味深い内容の分科会がいくつもあります。

日弁連「第22回弁護士業務改革シンポジウム」サイト↓
https://www.nichibenren.or.jp/event/year/2022/220903.html

特にオススメなのが【第9分科会】こうすりゃよかった!事務職員活用 ~経営環境、IT化、コロナ禍と事務職員活用の変化~
です。

私は、【第1分科会】裁判手続のIT化と新時代の法律事務所~変わる弁護士業務とセキュリティ~
で10分くらいの発表をします。

発表と言っても、このメルマガで取り上げたようなパソコン小技をちょちょっと話すだけなんですけどね。

10分のプレゼン資料を作成するのに膨大な時間を費やしました。4時間くらいかな。暇ですね。

素材としてダミーの借用書を作成する必要があったので、せっかく作るからには精巧にと思っていろいろ工夫しました。

まず背景は、ちょっと古い黄ばんだ紙をイメージした画像をインターネットで探します。

これかな?と思ったものをもっとリアルにするために明るさやコントラストを微調整します。

借用書に書かれている文章もありそうなものを探してきます。

お金を借りた人が押す印もできるだけリアルに。日本郵便が年賀状作成用に無料で提供しているサイトでなかなか良さげなものができました。

この借用書の素材を作るだけで3時間。本当に暇ですね。完全に時間を費やす部分を間違えています。

そして、できたプレゼン資料を分科会の先生に見てもらったのです。

資料に出てくるパソコンだったりソフトだったりの画面が著作権の関係で…と指摘されて作り直しが必要になったりしましたが、最後に、「この借用書は表に出して大丈夫なものでしょうか?」と聞かれたのです。

私、答えます。「完全にダミーです。」
気持ちよかったですね。私の中で業務改革シンポジウムはフィナーレを迎えました。

って、いやいやこれからが本番。みなさんもよろしければ日弁連の業務改革シンポジウムにご参加くださいね。もちろん私の発表のない【第9分科会】の方に。

本号も最後までお読みいただきありがとうございますm(_ _)m


(編集長)



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週刊 法律会計特許一般労働組合メールマガジン 編集部

お問い合わせ・配信停止などのご連絡は
〒101-0044
東京都千代田区鍛冶町2-9-1
電話 03-3255-9280
メール houkairoumerumaga@gmail.com
ホームページhttp://www5a.biglobe.ne.jp/~houkairo/
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