【第467号】供託規則が改正見込み 供託手続きで資格証明書として法人の登記事項証明書の提出が不要になりそう

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週刊 法会労メールマガジン

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毎週金曜日発行

2022年4月15日

【第467号】

法律事務所等で働くみなさんこんにちは!
法会労メールマガジンです。

裁判期日のWEB会議やmintsでのオンライン書面提出といった裁判手続のIT化とか,在宅勤務とか,目まぐるしく法律事務所を取り巻く環境が変わってきていますね。

他の事務所ってどうしてるんだろう?とか他と比べてうちの事務所はどうなんだろう?とか気になりませんか?

私も気になって気になって夜しかぐっすり眠れません。
いや休みの日は昼寝くらいちょっとするか。待てよ,この前は平日も食事の後に…って,そんなことはどうでも良くて,気になるはずです。私がいつどれくらい寝てるか,じゃなくて他の事務所の状況が。

まぁ,このメルマガでご紹介しても良いんですけど,書き始めたら10万字くらいになってしまいます。読みますか?そんなの。

それよりももっと効率的で楽しくて今後にも活きる!そんな機会があるんです!

明後日4/17開催の「オンラインお茶会」!

申し込みさえすれば,Zoom参加URL等のお知らせが来るので当日開催時刻になったらポチるだけ!参加無料!他の事務所のお話し聞けるだけでなく,なんなら同じ業界の知り合いまでできちゃいます!ナーイス!

今回は参加が難しくても今後も定期的に開催されるはず。掛け値なしにオススメです(^0^)/是非一度参加しちゃってください☆

参加のご連絡はこちらから↓
https://bit.ly/2J4G2EQ

詳細は当メルマガ誌面【研修会等企画のご案内】を御覧ください。


(編集長)



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【今週の掲載記事】
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■お役立ち過去記事紹介

■法令改正情報
供託規則が改正見込み 供託手続きで資格証明書として法人の登記事項証明書の提出が不要になりそう

■研修会等企画のご案内

■業務に役立つ書籍紹介

■事務員あるある

■外回り情報
最高裁が,最高裁の建物の360度動画をYou Tubeで公開

■法会労って?

■今週の雑学知識

■編集後記



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【お役立ち過去記事紹介】
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国立国会図書館を使ってみよう!国会図書館での文献調査ってこんな感じなことをご紹介しています。

第338号【私のお仕事紹介】
国立国会図書館での文献調査
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/201909article_2.html#1



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【法令改正情報】
供託規則が改正見込み 供託手続きで資格証明書として法人の登記事項証明書の提出が不要になりそう
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供託したり供託金を受取ったりで法務局に行くようなことは比較的よくあるお仕事ではないでしょうか?

供託者が法人である場合には,原則として「供託者」の資格証明書として作成後3ヶ月以内の法人の登記事項証明書を提示・添付する必要がありますね(供託規則第9条・14条)。

簡易確認ができる法務局では資格証明書の提出を省略できるのですが,東京法務局の本庁では簡易確認を利用できないので,供託者が法人の場合には資格証明書を用意!という頭があると思います。

それが,今般,供託規則が改正する見込みとなっており,資格証明書として提出する登記事項証明書の添付を省略できるようになりそうですのでお知らせします。
今年(2022年)7月頃に施行予定となっています。

正確には,改正供託規則を読んでも,一切,添付が省略できるなんてことは書いてありません。

添付省略の根拠は,情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律11条です。

条文としては読みやすさの観点から中略を用いてエッセンスのみ記載しますが「申請等をする者に係る住民票の写し、登記事項証明書その他(中略)添付することが規定されているものについては、当該法令の規定にかかわらず、行政機関等が、(中略)直接に、又は電子情報処理組織を使用して、当該書面等により確認すべき事項に係る情報を入手し、又は参照することができる場合には、添付することを要しない。」としています。

要するに,供託に関しては,「当該法令(供託規則)の規定に関わらず」供託所では法人の資格証明となる登記事項証明書の内容を直接参照できるんだから,供託者が改めて資格証明書を取得して添付する必要はない,ということになるものです。

確かに,考えてみれば,逆に何でいままで法務局で確認しようと思えばできた法人の登記事項を,わざわざ申請者にお金かけさせて証明書を取得・提出させていたのか,という思いもします。
それが改まりそうです。

現在,国は,今回の供託手続きのみならず,他の行政手続きでもこの法律に基づき登記事項証明書等の添付を省略できるよう手続き整備を進めています。

これはバックオフィス連携と言われるもので,申請等を受けた行政機関が,手続きで必要とするデータを,直接,そのデータを管理する行政機関にアクセスして情報を取得するものです。

今後,裁判手続きのIT化においても,これまで資格証明書として提出していた法人の登記事項証明書や,不動産関係訴訟等での不動産の登記事項証明書の添付をバックオフィス連携で省略できるようになるようなことも目指されています。

その他,今回の供託規則の改正では,現行,印鑑証明の簡易確認は供託所と証明をすべき登記所が同一の法務局である場合に利用できましたが,供託所と証明をすべき登記所が同一「でなくとも」利用できるようになります。

また,これまで破産管財人が供託金の払渡しを受ける際に印鑑証明書を添付する必要がある場合には,裁判所発行の印鑑証明書は使えず,管財人個人の印鑑証明書を取得・添付する必要がありましたが,今回の改正で裁判所書記官作成の印鑑証明書があれば個人の印鑑証明書は不要となります。

以上,細かに見える供託規則の改正ですが,実務的にはけっこう便利になりそうです。


(編集長)



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【バックナンバー】
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【第464号】
■Outlookで送信予約 この時間・タイミングに出したいメールがあるときに便利/
■動産の買取査定に行ってみた その4 ダイヤモンドアクセサリー
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202203article_5.html

【第465号】
■インターネットで悪口を書かれた場合に書いた本人を特定 2021年プロバイダ責任制限法改正 その1 そもそもプロバイダ責任制限法って?・改正の経緯/
■ウェブ会議が高裁にも拡大予定 2022年11月から
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202204article_1.html

【第466号】
■インターネットで悪口を書かれた場合に書いた本人を特定 2021年プロバイダ責任制限法改正 その2 新設される裁判手続の概要/
■登記情報提供サービスの利用可能時間帯が長くなります
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202204article_2.html


これまで配信してきました全てのバックナンバーは以下からご覧いただけます!
週刊!法会労メールマガジン バックナンバーブログ
https://houkairou-merumaga.at.webry.info/



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【研修会等企画のご案内】
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■■■ 2022年4月のオンラインお茶会 ■■■

こんにちは。
女性部です。
4月のオンライン(zoom)お茶会のご案内です。
おしゃべりには副交換神経を優位にする効果があるそうです。
仕事などで忙しい毎日のストレスをおしゃべりで発散しませんか。
どなたでも参加出来ます。
お気軽にご参加ください。
お待ちしてます。

法会労女性部主催
・日 時 2022年4月17日(日) 14時~15時
・参加費 無料
・用意するもの zoomで行います。
パソコン(スマホでもOK)とインターネット環境、お茶(好きな飲み物)、おやつ(お好みで)
・連絡先 女性部部長 佐瀬(日比谷シティ法律事務所 03-3580-5460)

参加のご連絡はこちらから↓
https://bit.ly/2J4G2EQ



■■■ 日弁連・事務職員能力認定制度のご案内 ■■■ 

日弁連・事務職員能力認定制度のご案内です。
この制度は、法律事務員の社会的地位向上を求めて、
全国統一研修を実現させるため取り組まれた、全国の事務員の署名活動が
日弁連を動かして2008年にスタートした事務員のための制度です。
現在は、研修と試験が分離されて、より利用しやすくなっています。

★認定研修は、今年からeラーニングで受講が可能になりました。
また、過去の研修がライブラリ化されています。
これによりPCで、無料で、いつでも、何回でもスキルアップにつながる研修を受けることが出来ます。
是非、受講申込みを!

詳細は以下に掲載している案内チラシをご参照ください☆
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/210917nitibenrenjimukensyu.pdf



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【業務に役立つ書籍紹介】
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■法律事務職員のための実務情報誌「法律事務」

第47号「交通事故の実務」
~自賠責保険請求から損害額計算書ができるまで~

法律事務所には交通事故の加害者、被害者それぞれから様々な相談が寄せられます。
資料の取り寄せから損害額の算定まで、実務の流れをまとめました。注意すべきポイントもしっかりおさえた一冊になっています。
2020年8月発行
頒価1,200円(税込・送料別)
ご購入申込み及び詳細は以下の「法律事務」のページをご参照ください。
https://houzenren.com/houritujimu.html#47gou



■「法律事務職員【基本】研修テキスト」

「法律事務職員基本研修テキスト」(上)(下)は、「日弁連法律事務職員能力認定制度研修」の参考図書として2014年に刊行され、多くの法律事務職員・弁護士の皆様にご活用いただいてきました。この度大幅な改訂を行い、第2版を発行いたしましたのでご案内申し上げます。

この間の実務の変更点や法改正(改正相続法、改正民事執行法)に対応し、実務的な変更事項や新たな制度を詳しく解説しています。

(上巻)
第1編 民事訴訟と事務職員の役割
第2編 民事執行総論・債権執行
第3編 民事保全・担保取消手続
第4編 債務整理・破産・個人再生
(下巻)
第5編 戸籍並びに登記簿の仕組みと見方
第6編 家事事件・人事訴訟
第7編 相続
第8編 刑事事件・少年事件
事務職員倫理

各2,750円(税込み)→(割引)各2,500円(税込み)
詳細と購入方法は以下URLからチラシをご確認ください(PDF文書)。
【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf

なお、他の書籍につきましても価格や送料の変更がありますので、上記チラシの申込み書をご利用下さい。



■応用研修テキスト
応用1 訴訟以外の民事手続,裁判外手続
応用2 不動産競売,その他の民事執行
応用3 自己破産手続,個人再生手続
応用4 破産管財
応用5 成年後見
応用6 登記,供託,担保取消
応用7 民事訴訟の構造,弁護士倫理と事務職員倫理

実務に直結した普段の業務にも役立つ情報満載となっていてオススメです!
日弁連事務職員能力認定研修の【応用】研修のテキストとなっています。
発行者のご厚意でメルマガ読者割引をして頂いています!

【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf


■シリーズ 法律事務所職員のための
「家事事件申立ての実務」」
「法律事務職員のための訴額・管轄事例集」
メルマガ読者限定!割引あり!
各1,760円(税込み)→(割引)各1,600円(税込み)
詳細と購入方法は以下URLからチラシをご確認ください(PDF文書)。
【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf



■今日から弁護士秘書~事務職員新人独習テキスト
法律事務員さんの日常業務のキホンのキをコンパクトな分量で解説しています。書籍版は200円で販売していますが,PDF版はなんと!無料で配布しています。
法律事務所用語集では「J庁」「赤い本・青い本」「Z折り」など初心者には「なんのこっちゃ?」な用語が集められています。
https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/publication/book/secretary.html



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【事務員あるある】
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知らなかった複合機の機能を知って興奮する



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【外回り情報】
最高裁が,最高裁の建物の360度動画をYou Tubeで公開
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最高裁に書面を持参することがあるでしょうか?
私は3年に1回くらいあるかないかくらいですが,まぁ滅多に行かないですかね。

行ったことある方はご存知かと思いますが,最高裁の建物の前に降り立つとその威容に圧倒されますね。

その名も「最」「高」「裁」ですからね。それだけでビビります。
そんなビビリな方にお知らせです。

現在,最高裁が,You Tubeに最高裁の建物の360度動画をアップしています。

360度動画ですので,例えばスマホでこの動画を見ると,スマホを向けた方向に連動して映像の向きが変わります。その場にいるかのような臨場感を味わえます。

行ったことない・久々に行くというような方は予めこの動画で威圧されないようにしておくと良いかも知れません。

最高裁の建物360度動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=LDtWXuM1XSQ

ちなみに,この360度動画は,正面玄関から最高裁の建物に入っていきますが,我々事務員が最高裁に書面を持参する場合には正面玄関からは入れません。行ったことある方はご存知ですね。

開庁時間内(平日午前8時30分から午後5時15分)であれば東門で受付をしてそこから入っていきます。

開庁時間外は西門の警備員さんに書類提出の旨を伝えて書類受入ボックスに投函します。時間外に提出しに行く必要のある方は,最高裁のホームページに案内がありますので確認しておくと良いでしょう↓

最高裁 時間外文書の受付場所
https://www.courts.go.jp/saikosai/about/zikangai_uketuke/index.html


(編集長)



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【法会労って?】
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法会労(正式名称:法律会計特許一般労働組合)は,法律事務所など士業の事務所で働く事務員・秘書などでつくられている労働組合です。

法律事務所等で働く方であればどなたでも,ひとりでも入れる労組(ユニオン)です!


法会労の詳細はホームページをご覧ください。労働相談も随時受け付けております!
法会労ホームページ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~houkairo/
オンライン相談申込フォームもあります↓
http://form1.fc2.com/form/?id=801887

法会労の紹介パンフレットはこちら↓
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/panfuhoukairou.pdf
組合員の女性が集う女性部のブログもあります↓
https://houkairou-joseibu.at.webry.info/
組合員の若手が集う青年部のブログもあります↓
https://ameblo.jp/seinenbu-hkr/



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【ご意見・ご感想・ご質問は…編集部へ!】
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このメールマガジンへのご質問などは,以下のいずれかの方法で編集長に直接届きます。


■届いたメールマガジンに「返信」する
■編集部のメールアドレス:
houkairoumerumaga@gmail.com
にメールする

編集長のみが見て,お返事もしていますので,どうぞお気軽にご連絡ください!

今回の記事はいかがでしたか?
ご意見頂ければ幸いです!

メルマガに関すること以外の法会労についてなどもお気軽にお問い合わせ下さい!

ご連絡お待ちしています!



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【今週の雑学知識】
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スパゲティの「アラビアータ(arrabbiata)」は,イタリア語で「怒り」



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【編集後記】
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名前をイニシャルで書くことがあるでしょうか。甲野太郎さんだったらTKのように。

TKというと小室哲哉を思い出しますね。彼はどうしているだろうか。まるっきり興味ありませんけどね。

ところで,私が中学生のとき,少々勉強が苦手な友人がいました。

正直に書くと少々苦手どころか,かなり苦手なのですが,まぁ良いでしょう。

中学生の私。私が田舎で育ったからでしょうか。中学1年生で英語はアルファベットから勉強を始めるような環境にありました。

中学生で初めて接する英語。ちょっとした文字を英語で書くことに興奮を覚えたり,実は英語圏では名前(ファーストネーム)・苗字(ファミリーネーム)の順に言ったり書いたりとするということに衝撃を受けたりしていました。

スタートラインはみんな一緒。少々勉強が苦手な私の友人も,自慢気に筆箱にアルファベットのシールを貼ったりして英語を楽しんでいるようでした。

その友人の楽しみ方は,クラス全員の名前のイニシャル,そのシールを筆箱に貼って一覧にすること。イニシャルという概念もみんな同じ時期に学びました。

そんなあるとき。その友人はあることに気づいたのでした。すげーお前!と私に話しかけてきます。

お前ってニューヨークじゃん!と言って興奮しています。

ニューヨーク,アメリカのニューヨーク,私が子どもの頃に流行っていたアメリカ横断ウルトラクイズの最終ゴール地点であるニューヨークです。略してNY。田舎の子どもたちでもみんなニューヨークはNYだということだけは知っていました。

そして,私の友人,私のイニシャルがNYだと大騒ぎなわけです。
確かに日本での読みではNYです。さすがは少々勉強が苦手と評されていたその友人。
英語圏では名前・苗字の順に言ったり書いたりする法則は既に忘れてしまっていたようです。

私はそんな友人を温かい目で見守ったのでした。ここは日本だしね。野暮なこと言うのはやめときましょう。

先日,ちょっとしたコラムを書く機会があってペンネーム何にしようかな,イニシャルで良いかと考えてふとそんなことを思い出したんですね。彼はどうしているだろうか。
もちろん,そのときのペンネームは,小室哲哉に因んでTKにしましたけどね。なんだ,小室哲哉好きなんじゃん。


本号も最後までお読みいただきありがとうございますm(_ _)m


(編集長)



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週刊 法律会計特許一般労働組合メールマガジン 編集部

お問い合わせ・配信停止などのご連絡は
〒101-0044
東京都千代田区鍛冶町2-9-1
電話 03-3255-9280
メール houkairoumerumaga@gmail.com
ホームページhttp://www5a.biglobe.ne.jp/~houkairo/
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