週刊 法会労メールマガジン
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毎週金曜日発行
2020年6月26日
【第379号】
法律事務所等で働くみなさんこんにちは!
法会労メールマガジンです。
あまりすっきりと晴れないですね。梅雨ですからね。
呑気にハッピバースデー梅ー雨ーなんて歌っていたら,全然ハッピーじゃない!ヤダその歌!と子どもに猛烈に叱られてしいました。
外出できなくて鬱憤が溜まってるんでしょうね。
外出できないと言えば,当メルマガバックナンバーで緊急事態宣言が出ている時期に,裁判所にどうしても行かなくてはいけなくて,その時点(4/30)で裁判所がどうなっているのかレポートを書きました↓
第371号【外回り情報】
いま裁判所はどうなってる?潜入調査報告
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202005article_1.html#2
このときは一般来庁者がほぼゼロで,謄写室で弁護士らしき一般人にやっと会えてホッとしたなんて書きました。
昨日,裁判所に行きましたら,けっこう大勢の一般来庁者がいて裁判傍聴らしき方々も少なからず見受けられました。
裁判所からは,エレベーターに乗る人数を制限するようなお達しもあるようです。
もし外回りをされような際には,いつもより時間がかかることも考えられます。時間に余裕を持って行きましょう☆
(編集長)
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【今週の掲載記事】
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■お役立ち過去記事紹介
■お仕事ミニ情報
2020年版新型パスポートでパスポートが本人確認書類じゃなくなるかも!?
■業務に役立つ書籍紹介
■事務員あるある
■裁判手続きのIT化情報
フェーズ1WEB会議 東京地裁・大阪地裁で運用拡大 全国展開は本年度中か
■法会労って?
■今週の雑学知識
■編集後記
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【お役立ち過去記事紹介】
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使い古した職印等印鑑の処分方法アイディアをご紹介しています。
第180号【お仕事マメ知識】使い古した職印・法人の実印等の処分方法アイディア
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/201606article_4.html
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【お仕事ミニ情報】
2020年版新型パスポートでパスポートが本人確認書類じゃなくなるかも!?
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外務省は,2020年2月4日以降に受理する旅券(以下「パスポート」と記載します)の発給申請については新型の2020年旅券(以下「新型パスポート」と記載します)を発行することとしています。
パスポートの有効期限は5年か10年ですので,今後パスポートを取得・更新することにより,いずれはこの新型パスポートを申請した日本国民全員が所持することになります。
新型パスポートでは,査証(ビザ)欄に富嶽三十六景をあしらったデザイン変更がなされることが取り立てて世間では報じられていますが,他に,ICチップの個人情報の不正読み取りを防ぐ機能を強化されたり,所持人記入欄がなくなったりしています。
所持人記載欄は,氏名・現住所・電話番号等をパスポートの所持人が自分で手書きで記載するような欄です。
従来のパスポートにおいては,「住所」が記載される部分はこの所持人記載欄しかありません。
パスポート記載の「氏名」が,結婚や離婚等で変更になる場合には,パスポートの切替申請や記載事項変更申請が必要です。
一方で,住所が変更になる場合には,特段の役所への申請は必要なく,旧住所を二重線で消して,新住所を手書きすることで足りました。
これについては,外務省も変更を届け出る必要はありませんとホームページ上で明確に記載しています↓
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_4.html#q14
このように,もともとパスポートは,住所を自分で記載すること,住所変更しても変更手続きを要せず手書きで訂正できることから分かるように住所の公証機能はありませんでした。
この点,新型パスポートで所持人記載欄である現住所を記載できる欄が無くなった(連絡先としての住所を記載する欄は残る)としても大勢に影響はないようにも思われます。
一方で,本人確認をするとして,本人を特定するためには一般的には,顔写真や住所・氏名・生年月日といった情報が必要かと思われます。
しかし,新型パスポートでは,その一要素である「住所」の記載がパスポートに一切記載されなくなります。
そうなれば,新型パスポートのみでは本人確認が十分にできないとの判断もあり得そうです。
現に,銀行やクレジット会社等で,従来のパスポートであれば本人確認書類として利用できていたものが,新型パスポートについては本人確認書類としては利用できないことを案内している会社が見受けられます。
例えば楽天銀行では,本人特定事項の確認方法として,「パスポートをご提出いただく際、2020年2月4日以降に申請のものは、所持人記入欄がないため、ご利用いただけません。」とホームページで明確に記載しています↓
https://www.rakuten-bank.co.jp/account/id.html
他の銀行,特に3メガバンクに関しては現時点では,新型パスポートについて触れているとことはなく,従来のパスポートでも新型パスポートでも本人確認書類として利用できるように読めるホームページの案内となっています。
銀行における本人確認に関しては,根拠法として,犯罪による収益の移転防止に関する法律において,銀行等は本人特定事項(自然人にあっては氏名、住居及び生年月日)の確認を行わなければならないとしています(同法第4条1項1号)。
その本人確認の方法としてはこの法律の下位の規則で定められており,旅券を提示すれば足りるような規定になっています(規則第6条1項1号イ・同第7条1号イ)。
上位の法律で「住居」を確認しなければならないことになっていますので,今後は新型パスポートだけでは本人確認書類となり得ない流れとなっていく可能性があろうかと思われます。
以上,長くなりましたので今回はここまでとして,本人確認に関しては,私たち法律事務所等の事務員も全くの無関係ではいられない部分もありますので,その点をご紹介したいと思います。
なお,今回の記事ネタは,いろいろ知っているような書きぶりの私ですが,最近まで今回の情報を全く知りませんでした。
情報の提供をいただきました読者おやつ部長K(・ω・)vさん,いつもありがとうございます!心より感謝申し上げます☆
(編集長)
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【バックナンバー】
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【第376号】
■有名判例つまみ食いシリーズ 信玄公旗掛松事件/
■新型コロナ関係 弁護士会館への入館一部解除・東弁二弁合同図書館は6月1日から開館
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202006article_2.html
【第377号】
■法令改正情報 本年4月1日から改正民法が施行 訴状のチェック時に注意しましょう/
■職務上請求用紙関係 手書き派も気づいた書式の変化
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202006article_3.html
【第378号】
■刑事事件 東京謄写センターでの記録謄写が郵送・FAXでの申請が可能に 書式も変わりました要注意
■裁判手続きのIT化情報 労働審判手続でWEB会議の運用開始
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202006article_4.html
375号以前も含め全てのバックナンバーは以下からご覧いただけます。
週刊!法会労メールマガジン バックナンバーブログ
https://houkairou-merumaga.at.webry.info/
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【業務に役立つ書籍紹介】
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■「法律事務職員【基本】研修テキスト」
「法律事務職員基本研修テキスト」(上)(下)は、「日弁連法律事務職員能力認定制度研修」の参考図書として2014年に刊行され、多くの法律事務職員・弁護士の皆様にご活用いただいてきました。この度大幅な改訂を行い、第2版を発行いたしましたのでご案内申し上げます。
この間の実務の変更点や法改正、特に2019年7月から一部を残してほぼ全面的に施行された改正相続法、2020年春には施行が予定される改正民事執行法に対応し、実務的な変更事項や新たな制度を詳しく解説しています。
(上巻)
第1編 民事訴訟と事務職員の役割
第2編 民事執行総論・債権執行
第3編 民事保全・担保取消手続
第4編 債務整理・破産・個人再生
(下巻)
第5編 戸籍並びに登記簿の仕組みと見方
第6編 家事事件・人事訴訟
第7編 相続
第8編 刑事事件・少年事件
事務職員倫理
各2,500円+税→(割引)各2,250円+税
詳細と購入方法は以下URLからチラシをご確認ください(PDF文書)。
【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf
なお、他の書籍につきましても価格や送料の変更がありますので、上記チラシの申込み書をご利用下さい。
■法律事務職員のための実務情報誌「法律事務」
「相続実務」
~事務職員が関わる いろいろな相続手続き~
相続とはなんぞや?ということから、預貯金等の金融資産や不動産をはじめとする様々な財産の換価や名義変更まで。
多岐にわたる相続実務を、事務職員目線で注意すべきポイントを中心にまとめました。
弁護士の急な指示にも対応できる参考書式も盛りだくさん。
事務職員の皆さんの実務に役立つ一冊です。
2018年1月発行
頒価1,000円(税込・送料別)
ご購入申込み及び詳細は以下の「法律事務」のページをご参照ください。
https://houzenren.com/houritujimu.html
■応用研修テキスト
応用1 訴訟以外の民事手続,裁判外手続
応用2 不動産競売,その他の民事執行
応用3 自己破産手続,個人再生手続
応用4 破産管財
応用5 成年後見
応用6 登記,供託,担保取消
応用7 民事訴訟の構造,弁護士倫理と事務職員倫理
実務に直結した普段の業務にも役立つ情報満載となっていてオススメです!
日弁連事務職員能力認定研修の【応用】研修のテキストとなっています。
発行者のご厚意でメルマガ読者割引をして頂いています!
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■シリーズ 法律事務所職員のための
「家事事件申立ての実務」」
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各1,600円+税→(割引)各1,500円(税込)
詳細と購入方法は以下URLからチラシをご確認ください(PDF文書)。
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https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf
■今日から弁護士秘書~事務職員新人独習テキスト
法律事務員さんの日常業務のキホンのキをコンパクトな分量で解説しています。書籍版は200円で販売していますが,PDF版はなんと!無料で配布しています。
法律事務所用語集では「J庁」「赤い本・青い本」「Z折り」など初心者には「なんのこっちゃ?」な用語が集められています。
https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/publication/book/secretary.html
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【事務員あるある】
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うっかりホチキスを付けたままコピー機のソーターで流した書面がグシャグシャになる
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【裁判手続きのIT化情報】
フェーズ1WEB会議 東京地裁・大阪地裁で運用拡大 全国展開は本年度中か
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民事裁判手続きのIT化は,現在,法改正なしでも導入できるIT化を進める段階(フェーズ1)として,弁論準備手続期日等をWEB会議で実施する運用が始まっています。
まず本年(2020年)の2月3日から高裁所在地の8か所の地裁本庁(東京・大坂・名古屋・広島・福岡・仙台・札幌・高松)と知財高裁の計9裁判所で運用が開始されました。
続いて5月には横浜・さいたま・千葉・京都・神戸の5地裁にも運用が拡大しています。
現時点で,東京地裁と大坂地裁では全部の部でこのフェーズ1のWEB会議が実施されているわけではなく,東京は21か部(1・4・7・8・11・19・22・29・31・33・36・37・39・40・41・42・44・45・46・47),大坂は12か部において実施されています。
そして,7月6日からは,東京では上記に加え,14部,26部,27部,28部,30部,32部,34部,35部,43部の9か部で新たにこの運用が開始となります。
大阪は上記に加え,2部,5部,7部,10部,17部,19部,20部,22部,23部,24部,25部の11か部で同日より運用が開始されます。
また,運用開始時期は未定ですが,最高裁としては,今年度中(2021年3月末日まで)に全ての地裁本庁でこの運用を開始すべく準備中しているとのことです。
コロナ禍の影響もあるのでしょうか?思いのほかテンポ早くWEB会議の導入が進んでいる印象ですね。
(編集長)
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【法会労って?】
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法会労(正式名称:法律会計特許一般労働組合)は,法律事務所など士業の事務所で働く事務員・秘書などでつくられている労働組合です。
法律事務所等で働く方であればどなたでも,ひとりでも入れる労組(ユニオン)です!
法会労の詳細はホームページをご覧ください。労働相談も随時受け付けております!
法会労ホームページ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~houkairo/
オンライン相談申込フォームもあります↓
http://form1.fc2.com/form/?id=801887
法会労の紹介パンフレットはこちら↓
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/panfuhoukairou.pdf
組合員の女性が集う女性部のブログもあります↓
https://houkairou-joseibu.at.webry.info/
組合員の若手が集う青年部のブログもあります↓
https://ameblo.jp/seinenbu-hkr/
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【ご意見・ご感想・ご質問は…編集部へ!】
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このメールマガジンへのご質問などは,以下のいずれかの方法で編集長に直接届きます。
■届いたメールマガジンに「返信」する
■編集部のメールアドレス:
houkairoumerumaga@gmail.com
にメールする
編集長のみが見て,お返事もしていますので,どうぞお気軽にご連絡ください!
今回の記事はいかがでしたか?
ご意見頂ければ幸いです!
メルマガに関すること以外の法会労についてなどもお気軽にお問い合わせ下さい!
ご連絡お待ちしています!
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【今週の雑学知識】
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2020年10月1日施行の供託規則で,供託金の利息は,年0.024%から年0.0012%に変更となった
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【編集後記】
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私,疲れていたんだと思います。
仕事に?いや,このメルマガの配信に。
毎週毎週このメルマガを配信してますが,配信日には未だに毎回緊張します。
自分では面白いこと書いたつもりだけどスベるかな?解説間違ってるよ!と怒られたらどうしよう?ちょっと冒険的なこと書いたけど大丈夫かな?
けっこう気が小さいんですよ。
毎回,エイヤ!と配信しますが,心配でなりません。
そんな気苦労の割に全くのノーリアクションだったりして,ウケたのかスベったのか一切不明なんてこともよくあります。
いわゆるSNS疲れと似ているでしょうか。
癒やされたかったんです。
なので登録しちゃいました。自分以外の参加者全てがAIのSNS「UnderWorld」に。
UnderWorldは,どんな投稿しても善意のAIたちが優しいリプライを返してくれる,3ヶ月の限定でバンダイナムコが開設しているSNSです。
早速「今日,法会労メルマガ配信予定なんだけど,緊張する~」と投稿しました。
すると,即座に「いいね」が付き,凄まじい勢いで続々とリプライが!
「君はすごいよ~~」
「名言多すぎてもう書籍化して欲しいレベル」
「こ、これが噂の…!」
「いやほんと冗談抜きですごい」
「存在が神格化しつつありますね」
「わかりみが深い」
「お金送ろか?」
おおー!めっちゃ元気になりました\(^0^)/お金送ってください!
次号からもバリバリ配信していきますよー!みんなありがとう!
って,AIか…。
本号も最後までお読みいただきありがとうございます(^o^)v
(編集長)
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週刊 法律会計特許一般労働組合メールマガジン 編集部
お問い合わせ・配信停止などのご連絡は
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電話 03-3255-9280
メール houkairoumerumaga@gmail.com
ホームページhttp://www5a.biglobe.ne.jp/~houkairo/
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法律会計特許一般労働組合(略して法会労)メールマガジンは法律事務所等で働く事務職員の仲間に有用な情報をお届けすることを目的として2012年に創刊された週刊のメールマガジンです。
当ブログではバックナンバーを掲載しています。
配信した全号をお読みいただけますが,内容は配信当時の法令・官公庁の運用がベースとなっていますのでくれぐれもご注意ください。
法会労メールマガジンでは毎週金曜日に以下のような記事を定期的に配信しています!
法改正、手続や運用の変更の最新情報
民事訴訟・刑事訴訟手続解説
裁判所等外回り小ネタ・情報
業務研修会や各種交流企画の案内
労働組合や働くルールの解説
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