週刊 法会労メールマガジン
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毎週金曜日発行
2020年5月1日
法律事務所等で働くみなさんこんにちは!
法会労メールマガジンです。
みなさんお仕事はいかがですか?
裁判期日が取り消しになっているのに忙しかったりしていませんか?
出勤日が減っている事務所では,仕事をする時間や一緒に仕事する同僚が少なくなっていますので,その分忙しくなってしまったりしますよね。
明日からは連休です。ゆっくり休めると良いですね。どこにも行けませんけど…。
(編集長)
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【今週の掲載記事】
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■お役立ち過去記事紹介
■お仕事ミニ情報
在宅でも事務所のパソコンで仕事ができちゃうリモートデスクトップ環境をNTT東とIPAが無償提供開始
■業務に役立つ書籍紹介
■事務員あるある
■外回り情報
いま裁判所はどうなってる?潜入調査報告
■法会労って?
■今週の雑学知識
■編集後記
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【お役立ち過去記事紹介】
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よく使うファイルやウェブページを一発起動・一発閲覧!新しいショートカットを作る方法をご紹介しています。
第178号【パソコン小技】記事をご参照ください。
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/201606article_2.html
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【お仕事ミニ情報】
在宅でも事務所のパソコンで仕事ができちゃうリモートデスクトップ環境をNTT東とIPAが無償提供開始
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外出自粛が要請されている昨今,私たちの業界でも出勤日数を減らしたり在宅での勤務が導入されたりといった動きがありますね。
在宅で仕事をすると言っても,事務所にデータがあり事務所のパソコンだからできる仕事があるので,なかなか思うように仕事が進まないという方もいらっしゃるものと思います。
先生方も同様で,事務所にあるパソコンで仕事をするがために事務所に出てくので,事務員も出勤せざるを得ないという方もいらっしゃるかも知れません。
その点,事務所のパソコンを自宅のパソコンから操作・参照できるリモートデスクトップの仕組みを使えば,自宅にいながらあたかも事務所のパソコンを直接操作している感覚で仕事をすることが可能です。
Windows10やGoogleChromeでもリモートデスクトップを使うことができるのですが,設定が多少面倒だったり,外国企業の製品・サービスであり,少々セキュリティに懸念があったりするかも知れません。
今回ご紹介するNTT東日本と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が提供するリモートデスクトップは,緊急事態宣言や在宅勤務への社会的要請を受け,筑波大学やニコニコ動画の運営元等が技術や設備を提供しあって,テレワークシステムの環境整備が困難な中小企業・組織のために,緊急的に構築されました。
それが今般無償で提供されることとなったものです。
シン・テレワークシステムという名称のサービスです。
無償での提供期間は本年(2020年)10月30日までです。
実証実験との位置づけですが,緊急事態下においてテレワークを直ちに必要とされる方々のために迅速に公開したとのことです。
IPAの報道発表資料は以下から見ることができます↓
プレス発表 IPAとNTT東日本、新型コロナ感染防止のためテレワークシステムを緊急で試験構築
https://www.ipa.go.jp/about/press/20200421.html
どんなものなのという概要は以下のサイトが分かりやすいです↓
ITmediaNEWS
「シン・テレワークシステム」 NTT東とIPAが緊急開発 無料・登録不要のVPN 筑波大や角川など協力
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2004/21/news117.html
細かい検証がされて開放されたサービスではないので,あくまでも荒削りでありで,不具合もきっとあることでしょう。しかし,すぐにでも在宅勤務が必要な方にはきっと有用なツールとなるものと思いましたのでご紹介します。
ポイントは,日本を代表する大企業であるNTT東と国の業務を担う独立行政法人のIPAが提供しているサービスで,何となく信頼できるイメージが有るというところでしょうか。先生にも信頼してもらえるかもというところです。
自宅(クライアント)のパソコンと事務所(サーバー)のパソコンは,インターネットで通信をやり取りしますが,事務所内での通信同等の仮想的なプライベートネットワーク(SSL-VPNトンネル)で保護されるようです。
導入のための設定は簡単で,所定のサイトから,事務所のパソコンにはサーバーとしてのソフトを,自宅のパソコンにはクライアントとしてのソフトをインストールするだけです。
以下のURLがシン・テレワークのサイトです。
https://telework.cyber.ipa.go.jp/news/
ここからソフトをダウンロードできます。
実際に使ってみた感想としては,正直, Googleのリモートデスクトップの方がスマートで使いやすいですし,サイトのイラストやソフトのアイコンやが古臭くてダサくはありますが,けっこう使えます。
接続すると,普通に事務所のパソコンのデスクトップ画面が表示され,各種フォルダにもアクセスできますし,ワードやエクセルといったソフトも,例え自宅のパソコンにインストールされていなかったとしても,何の問題もなく使えます。事務所の複合機からプリントアウトなんかもできます。
場合によっては複合機からのダイレクトFAXなんかも可能でしょう。
ちなみに,全画面表示にすると使いやすかったりするのでそれをすると,俄にもとに戻すのがどうすれば良いか分からなくなります。
全画面を終了するには,「Ctrl + Alt + Shift + F」のキーを同時に押しましょう。
もし,小さいお子さんがいて保育園が休園どうしよう!という方や仕事を休んでしまうと欠勤扱い・有給消化で乗り切っているという方など,お困りの方がいらっしゃいましたら利用をご検討されるとよろしいかと思います。
最後に言わずもがなですが,利用するにあたっては,あくまでも自己責任で,勝手に導入するなんてことは厳に控え,事務所のセキュリティ担当者や先生とよくよくご相談されることをおすすめします。
(編集長)
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【バックナンバー】
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【第368号】
■不動産登記申請で完全電子申請にチャレンジしてみた 電子署名付与編/
■裁判所情報 緊急事態宣言を受けて東京地方裁判所等が期日指定を取消し
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202004article_4.html
【第369号】
■不動産登記申請で完全電子申請にチャレンジしてみた 申請書送信から登記完了編/
■緊急事態宣言を受けて日弁連や法テラスが業務の縮小
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202004article_5.html
【第370号】
■お仕事ミニ情報 マンションの家屋番号を法務局に電話して聞く
■緊急事態宣言を受けて東弁では
https://houkairoumerumaga.seesaa.net/article/202004article_6.html
367号以前も含め全てのバックナンバーは以下からご覧いただけます。
週刊!法会労メールマガジン バックナンバーブログ
https://houkairou-merumaga.at.webry.info/
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【業務に役立つ書籍紹介】
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■「法律事務職員【基本】研修テキスト」
「法律事務職員基本研修テキスト」(上)(下)は、「日弁連法律事務職員能力認定制度研修」の参考図書として2014年に刊行され、多くの法律事務職員・弁護士の皆様にご活用いただいてきました。この度大幅な改訂を行い、第2版を発行いたしましたのでご案内申し上げます。
この間の実務の変更点や法改正、特に2019年7月から一部を残してほぼ全面的に施行された改正相続法、2020年春には施行が予定される改正民事執行法に対応し、実務的な変更事項や新たな制度を詳しく解説しています。
(上巻)
第1編 民事訴訟と事務職員の役割
第2編 民事執行総論・債権執行
第3編 民事保全・担保取消手続
第4編 債務整理・破産・個人再生
(下巻)
第5編 戸籍並びに登記簿の仕組みと見方
第6編 家事事件・人事訴訟
第7編 相続
第8編 刑事事件・少年事件
事務職員倫理
各2,500円+税→(割引)各2,250円+税
詳細と購入方法は以下URLからチラシをご確認ください(PDF文書)。
【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf
なお、他の書籍につきましても価格や送料の変更がありますので、上記チラシの申込み書をご利用下さい。
■法律事務職員のための実務情報誌「法律事務」
「相続実務」
〜事務職員が関わる いろいろな相続手続き〜
相続とはなんぞや?ということから、預貯金等の金融資産や不動産をはじめとする様々な財産の換価や名義変更まで。
多岐にわたる相続実務を、事務職員目線で注意すべきポイントを中心にまとめました。
弁護士の急な指示にも対応できる参考書式も盛りだくさん。
事務職員の皆さんの実務に役立つ一冊です。
2018年1月発行
頒価1,000円(税込・送料別)
ご購入申込み及び詳細は以下の「法律事務」のページをご参照ください。
https://houzenren.com/houritujimu.html
■応用研修テキスト
応用1 訴訟以外の民事手続,裁判外手続
応用2 不動産競売,その他の民事執行
応用3 自己破産手続,個人再生手続
応用4 破産管財
応用5 成年後見
応用6 登記,供託,担保取消
応用7 民事訴訟の構造,弁護士倫理と事務職員倫理
実務に直結した普段の業務にも役立つ情報満載となっていてオススメです!
日弁連事務職員能力認定研修の【応用】研修のテキストとなっています。
発行者のご厚意でメルマガ読者割引をして頂いています!
【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf
■シリーズ 法律事務所職員のための
「家事事件申立ての実務」」
「法律事務職員のための訴額・管轄事例集」
メルマガ読者限定!割引あり!
各1,600円+税→(割引)各1,500円(税込)
詳細と購入方法は以下URLからチラシをご確認ください(PDF文書)。
【メルマガ読者限定割引チラシ】
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/jalapsyosekizenkan_merumagayou.pdf
■今日から弁護士秘書〜事務職員新人独習テキスト
法律事務員さんの日常業務のキホンのキをコンパクトな分量で解説しています。書籍版は200円で販売していますが,PDF版はなんと!無料で配布しています。
法律事務所用語集では「J庁」「赤い本・青い本」「Z折り」など初心者には「なんのこっちゃ?」な用語が集められています。
https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/publication/book/secretary.html
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【事務員あるある】
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電話相手に「申し訳ありませんが…」と言いつつも,あくまでもこちらの要求を押し通す
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【外回り情報】
いま裁判所はどうなってる?潜入調査報告
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裁判期日が取り消され,外出自粛も要請されていますので,とんと裁判所に行く機会がなくなったのではないでしょうか?
私の事務所でも,裁判所に提出があっても基本的には郵送かFAXで,受け取りも送ってもらうようにしていますので,しばらく裁判所に行っていませんでした。
聞くところによれば,裁判所の職員も交代での勤務をしていて,電話をしても別の担当部の書記官が応対するような状況にあるようです。
となると,一体いま裁判所はどうなっているのか?気になりませんか?
実は昨日(4/30),気になって気になって仕方がないので,東京地裁高裁の建物に潜入調査してきましたので,どんな状況かご報告します。ついでに謄写物を受け取ってきました。
行ったのは3時くらい。まず,地下鉄から裁判所への道すがらですが,3人しかすれ違いませんでした。
入口の手荷物検査所や裁判傍聴のための期日表示ディスプレイの場所等は,人っ子一人いませんでした。
いや,人はいますけどね。警備員さんだけ。こんなに普段から警備員さんいるんだねと改めて感じるほどに入口に5・6人,ロビーでも数人巡回しています。
地下のコンビニと書店は営業していました。
食堂や喫茶店は,当面の間,営業休止との貼り紙が掲示されていました。
いつも郵券や印紙を買う人や,内容証明等郵便物の差し出しでごった返している郵便局も静寂の中,黙々と職員さんが仕事しています。
郵便の差し出しに2名ほど裁判所の職員がいるだけで,一般の来庁者は私しかいませんでした。
心なしか,明らかに一般人の私,奇異な目で見られているように感じました。
そのまま地下通路を通って家裁の建物に向かって,謄写物を受け取りに行きました。
家裁の建物のコンビニは営業していました。
食堂はこちらも営業休止中です。
記録謄写室に行くと,窓口には,最近よくスーパー等で見かける飛沫飛散防止のためのフィルムが貼られており,そのフィルム越しでの謄写物の受渡しでした。
記録謄写室では,弁護士らしき人が1名,黙々と記録閲覧をしていました。
久々の一般人で何となくホッとしました。
と,いまの裁判所の状況でした。
緊急事態宣言で外出自粛も強力に要請されているのにこんなときに潜入調査!?何やってんの?という感じですけどね。
だって先生,謄写物の受け取り急ぎだって言うんだもん。仕方がないですね。
(編集長)
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【法会労って?】
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法会労(正式名称:法律会計特許一般労働組合)は,法律事務所など士業の事務所で働く事務員・秘書などでつくられている労働組合です。
法律事務所等で働く方であればどなたでも,ひとりでも入れる労組(ユニオン)です!
法会労の詳細はホームページをご覧ください。労働相談も随時受け付けております!
法会労ホームページ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~houkairo/
オンライン相談申込フォームもあります↓
http://form1.fc2.com/form/?id=801887
法会労の紹介パンフレットはこちら↓
https://houkairou-mail-magazine.com/chirashi/panfuhoukairou.pdf
組合員の女性が集う女性部のブログもあります↓
https://houkairou-joseibu.at.webry.info/
組合員の若手が集う青年部のブログもあります↓
https://ameblo.jp/seinenbu-hkr/
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【ご意見・ご感想・ご質問は…編集部へ!】
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このメールマガジンへのご質問などは,以下のいずれかの方法で編集長に直接届きます。
■届いたメールマガジンに「返信」する
■編集部のメールアドレス:
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編集長のみが見て,お返事もしていますので,どうぞお気軽にご連絡ください!
今回の記事はいかがでしたか?
ご意見頂ければ幸いです!
メルマガに関すること以外の法会労についてなどもお気軽にお問い合わせ下さい!
ご連絡お待ちしています!
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【今週の雑学知識】
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最高裁の小法廷の裁判長は、各小法廷でこれを定める
(最高裁判所裁判事務処理規則第3条)
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【編集後記】
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先日,在宅で仕事関係のZoom会議に参加しました。
家にいる日は服装を気にしないので,大体ジャージで過ごしていますが,この日はさすがにジャージで会議に出るのも憚られたので,きちんとした上着を着てネクタイ締めました。上だけね。下はジャージ。
ZoomとかWEB会議だと,上半身しか映らないので,これで十分でした。
他の事務所の先生方,みなさんご自宅でしたが,きちんとした身なりで参加していました。後から知りましたが,みなさん下はジャージだったそうです。
というのは冗談ですが,Zoomの会議というのは疲れますね。
Zoom会議の後は,先生方も隣のベッドでゴロンとするそうで。
どうも聞いたところでは,普通の会議よりもWEB会議のほうが疲れやすいそうですね。
画面いっぱいに顔顔顔で,話すタイミングを見計らったり,えらく雑音が入る中で集中して人の話を聞いたり…疲れます。
酒を飲みながら駄話をするくらいがZoomの使い方としてはちょうど良いのかも知れません。
というわけで,暇ですし法会労メルマガのオフ会ならぬZoom飲み会開催したら誰か参加しますか?
本号も最後までお読みいただきありがとうございますm(_ _)m
(編集長)
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民事訴訟・刑事訴訟手続解説
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